Xilinx Platform Cable USB II を直す e-xil-cable
(2) EEPROMデータの作成
本来ならばEEPROMに書き込むファームウェアを用意しなければなりません。
ISEのインストールディレクトリを見てみると、ドライバと見られるファイルを見つけました。
デバイス名は、Xilinx Platform Cable USB II Firmware Loader となっています。
USB接続後に正規のファームウェアを転送して使用していることが推測できます。
これはEZ-USBに備わっているファームウェア転送機能と、Cypress特許の
ReNumerationTM そのものではないかと推測できます。
ということは、ファームウェアを用意しなくても、空のEZ-USBをこのVID,PIDのペアで認識させればよいはずです。
EZ-USB Technical Reference Manualを見ると、C0ブートフォーマットと称して
VID,PIDのみを変更するEEPROMデータのフォーマットが載っています
これらの情報を基に、バイナリエディタで次の8バイトのファイルを作成します。
Configuration byte は、開発環境でビルドしたときに付与されるものと同じ値としました。
これを拡張子*.iicで保存します。
C0 FD 03 13 00 00 00 04 |
(3) CyConsole EZ-USBを起動
EZ-USB FX2 開発環境をインストールすると、スタートメニュー→全てのプログラム→Cypressにあります。
操作ミスを防ぐため、EZ-USB FX2 を使った他のデバイスは取り外しておくことをお勧めします。
起動するとこのような画面が現れます。
赤枠で囲った「Lg EEPROM」ボタンを押し、先ほど作成した8バイトのiicファイルを指定します。
ファイルの内容がEEPROMに書き込まれます。
書込みが完了すると、正しいVID,PIDで認識されるようになります。
(4) USBケーブルを挿しなおす
USBケーブルを指しなおすと、「Xilinx Platform Cable USB II Firmware Loader」が認識され、
瞬く間にファームウェア転送とReNumerationTM が行われます。
あっという間のことで、スクリーンショットを撮るころには下図のようになっていました。
iMPACTを起動していない状態でこのようになったので、デバイスドライバでファームウェア転送が行われているようです。
この状態でiMPACTから認識されるようになりました。