PCBEでFusionPCBにプリント基板発注 e-pcbe-fusion

PCBEでFusionPCBにプリント基板発注

プリント基板CAD、PCBEで作ったプリント基板設計データを安価な基板製造サービスFusionPCBに発注したので備忘録として書いておきます。
基本的に調べればわかることばかりですが、情報が分散しているので纏めてみました。

1.紹介

プリント基板CAD PCBE(フリーウェア)
バージョン0.5になり、アンドゥとDRCがついて使いやすくなりました。
回路図との連携機能は無いので、単純、または小規模な基板に適しています。

プリント基板製造サービス Fusion PCB Service
2011年8月現在、5cm×5cmを10枚で$9.99と破格の製造サービスです。
中国での製造になりますが、送料もAir Mailで$3.52と安価です。
6milの設計ルールとなっているので精細なデザインが可能です。

ガーバービューア Gerbv(フリーウェア)
フリーのガーバービューアです。発注前の最終チェックに使います。


2.設計

PCBEでの細かい設計方法については省略します。
設計時の注意
・レイヤ1が半田面(Bottom Layer)、レイヤ2が部品面(Top Layer)
・線幅は6mil以上なので、プリセットからは最小で0.175または0.200を選択する
・配線は交点で接続しておかないと等電位表示やDRCがうまくいかない

最小ビア寸法
・パッド露出:穴径φ0.30mm、パッドφ0.65mm、ソルダマスクφ0.70mm
//TODO:写真貼る


2.DRC

クリアランスが守られているかチェックします。
まずFusion PCB用のDRCファイルを作ります。
[DrcDatas]
; OutputLayer : チェック結果を出力するレイヤー
; LE1 LE2 : チェックするレイヤーの組
; P-P : パターン パターン 間
; P-L : パターン ランド  間
; L-L : ランド ランド   間

OutputLayer:255
Space:LE1=1,LE2=1,P-P=0.1524,P-L=0.1524,L-L=0.1524
Space:LE1=1,LE2=7,P-P=0.1524,P-L=0.1524,L-L=0.1524
Space:LE1=1,LE2=8,P-L=0.1524,L-L=0.1524
Space:LE1=1,LE2=42,P-L=0.1524,L-L=0.1524
Space:LE1=2,LE2=2,P-P=0.1524,P-L=0.1524,L-L=0.1524
Space:LE1=2,LE2=7,P-P=0.1524,P-L=0.1524,L-L=0.1524
Space:LE1=2,LE2=8,P-L=0.1524,L-L=0.1524
Space:LE1=2,LE2=42,P-L=0.1524,L-L=0.1524
これを適当な名前をつけて拡張子drcでPCBEのフォルダに保存します。
PCBEのファイル→DRCチェック→保存したファイルを指定するとDRCが実行されます。
違反箇所があれば画像のようにチェックマークが付くので修正します

DRC

また、版画印刷を行い、結線ミスを探しましょう。
特に問題が無ければガーバーデータの出力に進みます。


3.ガーバーデータの出力

ガーバーデータのファイル名や規格についてはFusion PCBに指示が書いてあります。
拡張形式での提出が求められているので、拡張出力にチェックを入れ、ドリルデータもここで出力します。
この指示に従ってPCBEのガーバー出力の設定を行うとこのようになります。
今回の基板名はcy3usbとしています。
また、Fusion PCBでは外形はどこかのレイヤに含めるように書かれていますが、PCBEのレイヤ構成のまま出力しています。
メールでガーバーデータを提出する際に、外形はoutline.GRBに分けましたよ〜と書いておけばOKです。

ガーバーファイル設定

出力されたファイルはgerbvなどでチェックすると良いでしょう。
gerbvで色や表示順を上手く設定すればこのように見やすくチェックできます。

gerbv


4.発注

Fusion PCB を発注するときは、オプションを指定した上で注文します。
注文確認メールに書いてあるオーダーナンバーをシルクに入れると工程が速くできるそうです。
出来上がったガーバーデータを、Fusion PCBのページに書いてあるようにメールで送信すれば発注完了です。